社員インタビュー

新しいもの好きが集まるアップフロンティアは、居心地のいい大人の遊び場。

システム開発部 テクニカルディレクタ マネージャー

S・Y

新卒入社 / 10年目

希少種として

本人曰く、エンジニアとしては珍しいタイプだという。スペシャリストというよりは、ジェネラリスト。
いろいろなものに興味があり、数年前は3Dモデルづくり、直近ではDJの練習にハマり、油絵にも挑戦してみたいという。

もちろん、仕事の軸となるITに関するアンテナは常に全方位に開いている。
知識の幅は広いが、自身は単にそれだけと、自嘲気味にいう。
熱しやすく冷めやすいともいえるが、内に沸々としたマグマをたたえる一方で「小心者で器用貧乏の極み」と自身評は辛い。

しかし実際のところ、この人は実績豊富なフルスタックエンジニアであり、ある種のカリスマ性を備えたスタープレイヤーでもある。
といって、尖っているでもなく、周囲の人物評からは「人当たりは温厚で、柔和」「穏やかな人」といったイメージが浮かぶ。

つまり、なかなか捉えがたい存在で、この人の紹介がそのままアップフロンティアにおける
エンジニアのありようを表すかといえば、そう単純でもない。
どの方角から捉えようにも、しっくり収まりきらない
その捉えどころのなさを掴むため、生い立ちから掘り下げたい。

独学でプログラミングを習得した、小学生時代

子供の頃はビデオデッキを分解しては仕組みを調べていたという。
「元に戻せず、何台も壊して怒られる子供でした。親がエンジニアで、その影響も大きいと思います。」

小学校4年生の時、家のパソコンでプログラミングを始める。
「当時は解説書が高価で買えなくて、図書館で読みたいページをコピー500円でして情報を手に入れていました。」

聞くと、作ることが目的で、「プログラムと向き合う時間・プロセスが楽しい」というところに価値があった。
だから、でき上がってしまえば満足。次に興味が移る。
「その後も独学でプログラミングを続けていて、歴としては28年になります。」

中学では、先生の代わりにプログラミングを教えていた。
高専に進んでからは、回路やモーターなど機械系の学科を専攻する。
大学では情報系を専攻、当時の研究テーマは「自然言語処理」を選んだ。
検索や自動翻訳などの基礎技術を扱う研究室に所属してており、大学院でも1年半ほど研究に取り組むも、
このまま学校を続けるか就職するかで悩み、結果、活気に満ちた若い会社だったアップフロンティアに自身の居場所を見出す。

泳ぎ続ける存在

珍しいことをしているというのが、UPFTのアップフロンティアの印象だった。
「当時はブログパーツやガジェットを広告に使うのがメインの仕事でした。
チャレンジ精神に溢れた創業者に、当時の社員は6名。
新しいものを追いかけるという意味では、当時も今も変わっていません。」

あれから12年。
今はテクニカルディレクターとして、客先で要件を詰め、技術全体の方向性を決めて舵取りをする一方、
困りごとの相談を引き受けるマネージメントも担う。

仕事の手応えは、リリースのタイミングではなく、SNS上で評価を目にした瞬間だという。
「悪いことが書かれていればめげますが、評価されればSNS上の反応を見て、次の提案につなげます。」

リリースは通過点にすぎない。
手掛けたアプリが育ち、ユーザーが増えなければ次につながらない。
ビジネスとしてお金を生むことが、次の“遊び”につながるからである。

つまり、この人の原点は、好きなプログラミングが“遊び”だった小4の頃にあり、ある意味、その時のままともいえる。
夢中になり、そのプロセスを常に少年のように楽しむ。

だからこそ、他に誰もやらないなら自分から手を挙げ、お願いされれば、無理しても勉強してでもできるようにする。
「頼まれたら叶えたいし、やりたくなる。
自分の時間を削ってでも達成するし、やっているうちに自分が楽しくなって、結果、いろんなことに繋がっている。」

興味・関心・学ぶ意欲を失ったら、エンジニアはもう伸びない。
「我々のような先端エンジニアが学ぶことや新しいことへの興味を失ったらこの世界では生きていけない。
それは、エンジニアとしての原動力・推進力を失うことになります。その時点で終わってしまう。」

常に新しいことを追いかけて、子供のように目を輝かせながら、先端技術と戯れ、マグロのように止まることなく泳ぎ続ける存在。
それを体現しているのが、この人自身であり、UPFTのありようとも重なる。
たぶん、この人は、自分と一緒に遊んでくれる人を待っている。

VIEW POINT

自らの興味関心に素直。夢中になれることをいつも探しているという意味では、限りなく子どもに近い人。
だからこそ、新しもの好きが集まるこの場所が、大人の遊び場として居心地がいいし、いつもワクワクしている。
きっと、この人が、場の磁力になっている。

インタビュワー:高梨 哲