社員インタビュー

自由に研究ができる会社なので、新しいスタンダードも自分たちで切り開ける。

システム開発部 エンジニア

G・T

中途入社 / 3年目

ゲームの世界から、技術と共に

前職で5年、ソーシャルゲームの開発を手掛けた。
若干、ゲームづくりに疲れ、自らのスキルを別の領域で活かせないかと考えた。

使えるのは、「Unity」というゲームエンジン。
開発用の機能をまとめたプラットフォームだが、アニメ制作にも使われるなどさまざまな表現ができるツールでもある。
「Unityの技術は独特で、きれいなCGや3Dモデルを表現できます。
この技術をゲーム以外で活かす場として、VRやARなどのXR開発が浮かびました。」

転職活動をする中、最も丁寧な対応だったのがアップフロンティア。
仕事に対するプライド、人に対する優しさが感じられた。
「一次面接後、“あなたの○○が良かったので、通りました”と連絡があり、すごく丁寧な会社だと驚きました。
二次面接では、最後に社長と役員からこれまで手掛けてきた実績の紹介があり、仕事に対するプライドがすごく伝わってきました。」

未開拓分野で、可能性を探る

入社して2年。VRやARの開発を担当する。
「受託開発がメインですが、案件開発がない時は社内プロジェクトや試験的な開発、技術検証、
新しいガジェットの試用・検証などを行っています。」

市場が未成熟で、ハードウェアが普及しておらず高額。
そのため、世の中に浸透していない。すべてがこれから。
「xRは“ポケモンGO” や “Oculus(オキュラス)”などで徐々に広がってきていて、今後大きな可能性が期待できる分野です。」

先日、ソフトウェア開発の関係者が特定のテーマで短期集中の共同開発を行うイベント「ハッカソン」で、
あるゲーム制作のプロジェクトに参加した。
「現実とバーチャルを重ねるデバイスでARグラスを通して3Dモデルを見ることができます。
グラスを通すと、テーブルの上に建物が立っているように見え、その中で3Dモデルの主人公を動かします。
それを1週間で作りました。」

次画面に進む際、スマホならタップする。
ARやVRは空間に浮いている状態なので、コントローラーを焦点に合わせタップするが、
そこには手で押すという感覚、つまり触覚のフィードバックがない。
「テーブルに沿ってタップする対象物が流れてきて、それを自分の指で押すというものをつくりました。
実際にテーブルを叩くことで触覚のフィードバックが得られる。そこが評価されました。」

制作過程で、いろいろアイデアが湧いてきた。
「今後は、そういうアイデアを蓄積し、時間がある時につくっておくことで仕事に生かせるようにしていきたい。」

限界を越えていく

「Unity」だけでは限界も感じている。
「Unityは他のツールで作った3Dモデルや画像を動かす土俵みたいなもの。Unityだけでは表現の幅が広がりません。
元の素材がないと、自分のやりたいことがすぐにかたちにできない。
なので、3Dモデルや画像など、Unity上で動くパーツを自分で作っています。」

「Unity」を使ってやりたいことがある。
「Unityで、他社にはできない表現をいろいろ作ってみたい。
スマホにはUIの正解があり、見やすいボタンの置き方、使いやすいデザインなどがある程度定まってきています。
でも、VRは開発者自体が少なく、スタンダードもない。それを探っていきたい。」

xRは、未開拓分野。
そこには、自分たちにしか思いつかないアイデアの鉱脈があるはず。
「そのアイデアを発信していけば、新しいことに結びついていくと思います。
体験できるものをつくり、どんどん可能性を追求していきたい。」

技術に惚れ込み、それを突き詰め、表現の新しい可能性に挑んでいく。
その原動力となる熱情は、内にしっかりと秘めている。

VIEW POINT

問いかけに明快に応じる様は、透徹としている。
が、一歩踏み込むと、内側には熱いものが流れている。
惚れ込んだ技術に対するこだわり、アイデアをかたちにしていく集中力、粘り強さ。
静かに熱く語る姿からは、高い志とポテンシャルが見て取れる。
きっと何かを変えていく貴重な存在である。

インタビュワー:高梨 哲